2012年12月10日月曜日

ゆれる ゆ~れ~る~ ミッドバレーメガモール

 東南アジア最大級の規模を誇る「ミッドバレーメガモール」。我が家からは車で10分の距離だが、時々、ジャスコに行く位でほとんど行かない。我が家の買い物はテスコが多い。圧倒的にテスコの方が安い。テスコは駐車無料だし、なんてたってメガモールに比べたら小さいので、移動も楽だ。

 先日、ミッドバレーにダイソーがオープンしたので、これでプチョンのIOIモールまでわざわざ出かけなくても良いと、喜んでいたが、糠喜びであった。

 狭いし、食料品が少ない。梅干しもないし、味噌汁もない。混んでいるときには通路で他の客とガチンコする。ゆっくり商品を選ぶ余裕もない。なんで、あんなところに出店したんだろう?

 などと前置きが長くなったが・・・・・。そのダイソーの店の前で細君を待っているときに「揺れ」を感じた。歩くと分からないが黙って立っていると分かる。

 以前にも同様の揺れを感じことがあるので、特段驚きもしなかったが、最初、この揺れを感じたときは、「震度1」の地震だと思った。震度4でマレーシアの建物は倒壊するといわれているので、震度1でも怖い。

 それにしても、通常、揺れるものだろうか?よく、橋の上では揺れを感じる。橋は大型トラックなど10トンクラスの物体が走行しているので、多少の揺れは理解できる。

 しかし、週末で混んでいたとはいえ、人の重みだけで、あれだけ揺れるだろうか?「そんなことはないでしょう」と思う方は、試してみると良い。

 1993年にアンパン地区に建っていた「ハイランドタワーズ」と言うコンドミニアムの1棟が豪雨による地滑りで倒壊し、日本人を含む48人の方が亡くなられたそうだ。住民はアンパン市当局などを排水システムの不備が原因だとして訴訟を起こし、建物の所有権があるAmファイナンスとは和解したものの、高裁では逆転敗訴した。(ネット検索結果によると)

 事故当時の地滑りの発生状況については不明だ。基礎部分ごと地滑りしたのか、それとも土砂に押し流されて倒壊したのか?定かでない。多分、前者の方だろうが、マレーシアの建築物は脆弱だ。

 コンドミニアムやショッピングセンターの建設現場を見たことがある人は分かると思うが、鉄筋は細くて数が少ない。一応、マレーシアの建築基準に合致しているらしいが、何だか心許ないと感じるのは私だけではないだろう。

 日本でも発生しているが、コンクリートに海砂を使用すると、耐用年数は格段に落ちる。砂の塩分が鉄筋を腐食させるためだ。更に「シャブコン」と言われる水分の多いコンクリートを打設するとひび割れが発生する。

 壁にひび割れが発生しているコンドに住んだことがあるが、多分、シャブコンコンドだったのだろう。

 「ローマンコンクリート」と言うのがあるらしい。と言うかあったらしい。古代コンクリートとも呼ばれ古代ローマ時代のコンクリートで、成分や製法は解明されている。

 強度は、現代のコンクリートの倍以上あったということだ。ある説では、ピラミッドの外郭に使用されていた。と言うことだ。だからピラミッドは今でも当時の形状を維持しているのかもしれない。

 そんな頑丈なコンクリートがあれば、建設会社はそれを使用すればいいじゃないかと思うが、そんな頑丈な建物を造ってしまっては、建設会社が儲からない。

 世の中は、そう言う仕組みだ・・・・・。


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