2013年1月22日火曜日

マレーシアの看護師の実態

 マレーシアでは、看護師の給料は安くて、社会的地位も低いという。何故低いのか?原因は分からないが、歴史的なものがあるのかもしれない。

 当然、社会的地位が低い職業には、優秀な人材が集まらないことは想像に難くない。

 過去記事でも投稿したが、一昨年、細君が肺からの出血で、ある病院のICUに緊急入院した。

 確かICUのベッドは、10位あったと思う。入院当時ベッドは満杯で、細君のお隣なんかは、かなり重症で看護師さんが常に出入りしていた。

 そんな中で、細君は軽傷の方だったと思う。

 24時間点滴が落とされ、ベッドからは動けない状態だ。元々トイレの頻度は多い方だが、点滴を24時間落とされては、普段の倍は尿意を催す。

 それで、その度にナースコールを押すことになる。細君も看護師が忙しいのが分かっているので、申し訳ない気持ちで押すのだが・・・・。

 ベッドから動けないのでトイレはオマルだ。細君も嫌だったらしいが、仕方がない。ベッドの上で用を足すと、看護師がオマルを片づける。その際、滅菌ティッシュで拭いて、それをゴミ箱に捨てる。

 が、あろうことか、ある看護師が、ティッシュを捨てる際にゴミ箱を故意に「ガ~~~~ン」と蹴飛ばした。

 さすがに、細君もこれには驚いたらしい。

 これは、もう看護師ではない。あばずれ女だ。脅迫だ。

 また、こんなこともあった。ICU初日の深夜、また、喀血した。ナースコールで看護師を呼んで、吐いた血液を見せたが、看護師は見ただけ・・・・・・。その20分後に、巡回に来た別な看護師が吐いた血液を見つけて、ようやく処置をしてくれた。

 ナースコールで呼ばれた最初の看護師は、先輩看護師から怒鳴られていたらしい・・・・。

 ICUは重篤患者が入院して、生きるか死ぬかの瀬戸際を彷徨っている、病院の最前線のはずだ・・・・。

 最前線には、どこの職場でも優秀な人材を起用するものだが・・・・・。

  私は、見舞いに行ってこの話を細君から聞いたときには、はらわたが煮えくりかえった。婦長を呼んでコンプレインしようとも考えたが、また、嫌がらせをされては細君が可哀想なので、それは思いとどまった。
 
 ICUから3日間で一般病棟に移ることができた。 その際、4人部屋と2人部屋と個室があるが、どの部屋にするのか尋ねられた。当然、数が少なくなるに従って料金は高くなる。

 入院費用は海外旅行保険で支払われるので、個人部屋でも良かったのだが、一人部屋では細君が心細いだろうと思って、2人部屋にした。

 しかし、この判断が災いした。最初は細君一人だったが、すぐに30歳代のインド系マレー人女性が隣のベッドに入院した。

 入室するなり、エアコンのスイッチを入れた。細君が肺の病気なのでエアコンはつけないで欲しいと説明したところ、快く承知してくれた。

 が・・・・、病室で香水をピュシュプシュ撒き散らし、見舞客はカーテンを開けて細君のベッドを覗いて、大声で談笑するし、終いには、細君が夜中にトイレに行くのでうるさくて眠れないと、医者にコンプレインだ。

 それ以降、細君は、インド系マレー人が大嫌いだ。

 ICUでも、そうだったが、ナースコールを押しても看護師は直ぐに来ない。細君は一般病棟でも24時間、酸素をしていた。酸素が終わる頃にナースコールを押すのだが来ない。

 やっと来ても、事情を訴えてからしばらくしないと対応しない。酷いとに時には忘れられる。こんなことが何度もあって、細君はとうとう看護師を叱りつけたらしい。

 細君も日本で看護師だった。ノウハウを熟知しているから余計に頭に来たのだろう。

 細君によると、看護師のレベルはかなり低いらしい。婦長クラスで、日本の一般看護師レベルではないだろうかと言うことだ。

 一昨年の入院で改めで認識したことだが、マレーシアで重病を患ったら、帰国できるものなら無理してでも帰国して、日本の病院に入院した方が賢明だ。と感じた。
にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へ
にほんブログ村